対決! 人工知能VSハナモゲラ語!

ある日のことである。

僕はお絵かきAIの一つである、お絵描きばりぐっどくんで遊んでいた。そのとき、何気なくでたらめを入れると、思いがけない物が生成されて、そのランダムさに魅了された。

 

また、英語を入力してもきちんと認識したのには驚いた。というか、おそらく日本語を英語に自動翻訳して、人工知能に突っ込んでいるんだろう。現に、誤訳が原因らしい奇妙な生成物が出てくこともあった。また、出てくる人物も外国人が多いのもそれが原因だろう。

 

「それでは」と僕は思った。「外国語もどきを入れたら、人工知能はそれに意味を見いだすんだろうか?」

早速、中国語とベトナム語の中間のでたらめを入れてみた。すると現に、東アジア人の顔が生成されたのだ! 衣服も清朝とも人民服ともベトナム風ともつかないものである*1

 

これに気を良くした僕は、でたらめのドイツ語風の文字列を入れてみた。すると、ドイツ人らしい男性が自転車に乗っている画像が出てきた。

 

同じくフランス語もどきで。これはカトリックの司祭だろうか?

 

ヒンディー語ともサンスクリット語ともつかない物からは、極彩色の仏像が現れる。

 

いんちきラテン語からは何かの写本が生成される。

 

 

アラビア語もどきからは、カリグラフィーのようなものや、アラブ人の顔が出る。

 

 

ポリネシア語のような響きにすると、マオリ風の女性が出てくる。

 

ローマ字の日本語にすると武士が出てきた。

 

なかなか面白い結果になった。

これを見ると、人工知能が言語を理解しているというよりは、確率の高いもの、それっぽいものを(ある意味ではあてずっぽうに)出力しているにすぎないと実感される。

当分は、人と人工知能を見分けるには「不条理な発言をして『は?』と言ってくるかどうか」が有効な気がする。言い換えるならば、「無理に正解を当てようとしてこない」ことだろうか。

 

おまけ。

不条理なのは、どうしてもケンタウロスが出せないと言うことである。なぜかただの馬か、騎乗する人になる。人馬一体の姿を不条理として排除するのか?

 

また、目が三つある妖怪がどうしても出てこない。学習させたデータにないのか、「何かがn個ある」という指示が理解できないのか、それはわからない。

 

 

以上。

 

 

 

 

 

*1:LINEのスクショを貼る。入力した呪文がわかるようにするためだ。